第16回 図書館ひろば ~読んで、触って、広げよう~ を開催しました
秋晴れの気持ち良い11月16日、相模原市立図書館2階中集会室にて「第16回図書館ひろば」が開催されました。
今年のテーマは「読んで、触って、広げよう」。例年よりも規模は小さくなったものの、桜美林大学図書館サポーターズさん(以下図書サポさん)、鶴見大学元木章博教授のご協力を得て、とても内容の濃いイベントを行うことができました。
午前中は「本と体験で知るバリアフリー」。
点字を読む・書く、指文字や手話で表す、LLブックに出てくるピクトグラムを使う、5つのミッションに挑戦するスタンプラリーを実施しました。市立図書館がたくさん所蔵しているバリアフリー図書を、多くの方に知っていただくためのプログラムです。図書サポさんやつなぐ会のスタッフが各スタンプポイントで来場者にミッションを説明しました。スタンプラリーに参加されない方も、室内に展示した、録音図書・点訳図書等を製作する市内の団体の紹介パネルや、バリアフリー図書や多様性に関連した書籍を興味深く読まれていました。ミッションをコンプリートした参加者には、図書サポさんがデザインしたブックカバーや、視覚障害者情報センター提供の点字が書かれた用紙をかごや栞に細工したものなどの素敵な景品が贈られました。

2階中集会室前の廊下には、元木先生が持参された3Dプリンターを設置し、朝10時過ぎから製作しているようすを見られるようにしました。午前中は、元木先生と図書サポさんがプリンターのそばに常駐し、廊下を通る方に、動いている3Dプリンターの説明をしてくださいました。室内に展示した「バクテリオファージ」「コロナウイルス」「シドニー・オペラハウス」「原爆ドーム」などの立体模型を、多くの方が手に取って触れていました。

午後は元木先生の講話「読書バリアフリーとは、情報保障とは」。
「情報」「保障」という言葉の意味を紐解くことからお話が始まり、「バリアフリー」へと広がっていきました。そしてなぜ先生が3D模型に辿りついたのか、模型は視覚障害者に何を伝えるのか、その可能性をお話されました。印象的だったのは、3D模型を置いておくだけでは意味がなく、その模型が何なのか、どのくらいの大きさなのか、などの情報をきちんと伝えることが重要だという点です。情報を伝えなければ模型は単なる物に過ぎません。3D模型と情報をどのように結びつければよいかを、お話を聞きながら考えさせられました。
講話の後、参加された方は、先生と歓談したり、バリアフリー図書を閲覧したり、スタッフへ質問するなど、思い思いの時間を過ごされていました。元木先生から、聴講者全員に横浜のインターコンチネンタルホテルの模型のプレゼントというサプライズもありました。

朝から稼働していた3Dプリンターは、約5時間かけて、スペインのサクラダ・ファミリアを完成させました。完成時にはその場にいたスタッフや来場者から歓声があがりました。今回の「図書館ひろば」での一番の働き者は3Dプリンターだったかもしれません。

新しい試みに挑戦した今回の「ひろば」。小さなお子さんから大人まで幅広い世代に楽しんでいただくことができました。バリアフリー図書をはじめ、多様な資料が図書館にあることを多くの市民のみなさんに伝えることができたのではないかと思います。集客のためにタウンニュース、神奈川新聞などへのプレスリリースやSNSでの発信も積極的に行いました。効果については今後検討していきます。
ご協力くださった元木先生、図書サポさん、そして参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
また、2021年から続けている企画「POPを活用した読書応援企画 私が選ぶイチオシの本」。11月1日から30日まで、2階ガラスケースの場所で展示をしています。今年は52冊の本のPOPが集まりました。5年間続けてきた成果もあり、現在多くの本が借りられています。POP作成に協力してくださった、市民の方々、図書サポさん、相模女子大学学生さん、神奈川県立上溝高校図書委員さん、相模原市立相模台中学校図書掲示委員さん、ありがとうございました。

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