多摩市立中央図書館 訪問記
7月17日(水)につなぐ会有志の皆さんと一緒に、多摩市立中央図書館を訪問・見学してきました。広報担当の方が施設を解説しながら案内して下さいました。昨年7月にオープンしたばかりの新しい図書館です。広い池のある公園は今も工事中でした。図書館2階入口にカフェテラスがあり、眺めの良い景色が見える環境に恵まれています。
入口すぐにモバイル書架が4台あります。「書店と図書館のおすすめ本」のコーナーでは、両者が協業されていることが分かりました。貸し出し中の本を知らせる札が工夫されていて、特にQRコードで書誌情報が確認できます。
2階中央にはサテライトカウンターがあり、多摩市役所が地域課題などを市民と共有する場として活用されています。円台形の珍しい陳列で、本を手に取りやすいです。
同階は、おはなしがOKのゾーンで読み聞かせのエリアもあります。訪問日には、スマホ教室が開催され、予約がなくても当日そこで知れば参加できる仕組みが開放的です。
1階は対照的に「静寂読書室」をはじめ、静かに過ごす場にゾーニングされていました。パソコンも含めて物音が禁止されています。個人研究室や対面朗読室も設けられています。書架は高くて5~7段あり、参考図書も混ぜて配架しているのが特長です。ICタグ化とシステムは進んでおり、予約受取の専用ブースではセルフで受け取り可能です。
全体を通じてとても開放的な設計になっています。特に2階のラーニングコモンズでは机を自由に動かせるようになっており、中高生の利用が増えているとのことです。図書館を読書の場というだけでなく、情報空間としてのサービスも提供しているスタイルが新しいと感じられました。
最後に、訪問にあたって、ご対応・ご説明下さいました職員の方々に厚くお礼申し上げます。現場のかたのお話をお聞きできましたことは大変貴重な経験でした。 (渥美)