図書館と市民をつなぐ会・相模原 2019年1月19日 第21号 2018年11月24日(土)、25日(日)、第10回「図書館ひろば」が市立図書館にて開催されました。今回は10回の節目ということで2日間の日程で行われました。 24日は古本市とミニ絵本づくりのワークショップが開かれました。 古本市は3回目になりますが、年々盛んになってきています。新しい試みの相模女子大学企画のワークショップは、アプリを使って、よく行く「あそび場」を紹介する小さな絵本をつくるというもので、小学生とその保護者の方が参加し、大変好評でした。 25日は大集会室で小栗久江さんの「ひとり語り」、視聴覚室でおはなしワニーズさんの「布絵本・おもちゃ展とおはなし会」が行われました。「交流の部屋」では午前中に本の修繕、点字の体験コーナー。終日図書館を活動拠点としている9団体の活動紹介展示、そして廊下では図書館ひろばの10年の歩みと、市立図書館1年間の活動紹介パネルと盛りだくさんでした。「交流の部屋」も初めての取り組みでしたが、これを機に図書館にかかわる多くの団体等とのつながりが広がっていけばいいなと思いました。詳しくは裏面をご覧ください。 「ひろば」のために、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげで、成功裏に終わることができました。 古本市 報告 寄付冊数:3551冊 来場者数と持ち帰り冊数:255人/1848冊 寄付金額:25418円  相模原市に全額寄付させていただきました。 ご協力ありがとうございました。 「図書館ひろば」初めての試み 【相模女子大学企画ワークショップ】 「ひろば」1日目の午後、中集会室にて、いつも遊んでいる身近な「あそび場」を紹介するミニブックを、絵本作成アプリ「ピッケのつくるえほんⓇ」を使って作りました。紹介する「あそび場」にちなんだ地域の関連情報を参考にしながら、親子で創作を楽しみました。最初に講師の先生からアプリの使い方を教わります。その後パンフレットや冊子を見ながら紹介したい「あそび場」を決めます。 早速作ってみます。分からない所は大学生がサポートしてくれました。 素敵な作品がたくさんできました。この日のようすを11月27日から約2週間、市立図書館で掲示しました。 【交流の部屋】 交流の部屋では、日頃から図書館関連事業などで活躍されている図書館利用登録団体の紹介コーナーを展開し、広く図書館利用者に活動内容を知っていただくとともに、各団体様と図書館やつなぐ会との交流を深めたいと思い企画しました。今回は9団体がご協力くださり、中集会室にパネル・パンフレット・冊子などを展示しました。 参加団体は、今回新しく参加してくださった、 「相のおはなし会 」 ストーリーテリングをメインとしたおはなし会を小学校や保育園などで行い、子ども達におはなしの世界を届けている。 「紙芝居ほっこり座」 相模原市立図書館の講座から生まれた紙芝居一座です。子どもさん向けと大人向けの紙芝居会をそれぞれ 定例開催。 「相模原郷土懇話会」 昭和30年に相模原を中心とする郷土文化を研究し、地域社会の発展に貢献することを目的として設立。 「相模文芸クラブ」 年 2 回文芸誌『 相模文芸』を発行。小説、エッセイ、詩、などの作品を掲載し、 市立図書館や大野北公民館で月2 回合評会を開催以上4つの団体と、例年ご協力いただいている、「おはなしワニーズ」「相模原市録音奉仕会ひばり」「相模原市拡大写本赤十字奉仕団」、「相模原市点訳赤十字奉仕団」「市立図書館修繕ボランティア」でした。 トピック① 読書バリアフリー法 障害者の読書支援と情報アクセシビリティを保障する「読書バリアフリー法」の骨子案がまとまりました。12月3日、毎日新聞に掲載された記事を紹介します。 視覚障害者らが読書をより楽しめるよう、国や自治体の責務などを定めた「障害者読書環境整備推進法(読書バリアフリー法)」の骨子案を、超党派で作る「障害児者の情報コミュニケーション推進に関する議員連盟」がまとめた。来年の通常国会への法案提出を目指す。本や雑誌の大半は紙の印刷物で、視覚障害や読字障害、手足の障害などがあると利用が難しい。国会図書館は約1200万点の資料を収蔵するが、障害者用の本や雑誌はこのうち約3万6000点しかない。点字図書館やボランティア団体が本を朗読して自前の録音図書を作ったり、IT端末を使って電子データ化に取り組んだりしているものの、労力がかかり、点数は限られているのが実情だ。読書バリアフリー法案は、障害者の読書環境の整備を国や自治体の責務と明記。基本計画を策定し、国、出版社、障害者団体、国会図書館などが参加する協議会を設置して施策を協議するとした。具体策としては、障害者のIT端末購入を支援して講習会で使い方を指導することや、出版社が電子データを点字図書館や障害者個人に提供する取り組みの促進などを挙げた。また、公立図書館や大学図書館で障害者向けのサービスを充実させるよう求めた。 学校図書館学習会 報告 10月28日(日)ソレイユさがみにて、第7回学校図書館学習会が開かれました。講師に県立磯子高校学校司書の田子環さんをお迎えし、前半は、NDCについて教えていただきました。基本のことから2桁・3桁問題、別置、NDCのデメリット、探しやすさとNDC配架など、普段業務で悩むような深いところまで、さまざまな文献を参考に分かりやすく話してくださいました。 後半は、4~5名のグループになって、「図書館で本の探し方LibraryNAVI」を作成しました。下書きのシートに書きたいことを記入してから、実際にナビを作っていきます。福祉、職業、お米などの本の探し方や、利用案内など、参加者はグループの人たちと話し合いながら取り組みました。 最後に一人ずつ作ったナビの紹介をしました。 この学習会で、NDCに沿った配架については、校種によって課題が大きく違うと改めて思いました。また、LibraryNAVIの汎用性の高さと作成の楽しさを感じる4時間でした。 トピック② 次世代に引き継ぐ淵野辺駅南口周辺のまちづくり 市民検討会の公募委員を募集 「次世代に引き継ぐ淵野辺駅南口周辺のまちづくり」について、市民や施設利用者、有識者で構成される検討会を設置し、市民、有識者、行政の三者が共通の理解のもとで協力し合い、地域の課題について検討することになりました。市民とともに検討を進めるために、市民検討会には「審議会等及び協議会等の在り方に関する基本指針」に準じて、公募制を導入されます。 詳細は相模原市ホームページの資料等をご覧ください。 編集後記 第10回の「図書館ひろば」では、「交流の部屋」という新しい取り組みに挑戦しました。今回はきっかけの1つですが、図書館を起点に色々な広がりが見られるといいなと思いました。(Y.N.) 図書館ひろば 第21号  2019年1月19日発行 〒252-0302 相模原市南区上鶴間4-23-3 Tel 090-4947-7147(代表 山本) Email info@toshokan.org ホームページ http://toshokan.org/